「ハッスル」S3ファイナリスト”ベーシック(Bassick)”デビューアルバム『UP&UP』

MTV「ハッスル」シーズン3でファイナリストとなったラッパー、ベーシック(Bassick)による全13曲構成のデビューアルバムとなる『UP&UP』がリリースされた。番組出演によって全国的な知名度を獲得した彼が、その先でどこまで音楽性を広げてきたのかを示す作品だ。

本作の大きな魅力は、ひとつのスタイルに固執しない振り幅の広さにある。ハードなヒップホップからトラップ、メロディアスなナンバーまでを行き来しながら、ベーシック自身のフロウを中心にアルバムを組み立てている。

重低音を効かせたビートに、どこか“和”を思わせる音色や旋律を組み込み、侍映画や日本をモチーフとしたゲーム、アニメなどにも通じる独特の緊張感を生み出している。伝統的な日本音楽というより、現代のポップカルチャーを経由して再解釈された「日本」のイメージに近く、アルバムジャケットには「上昇&上昇」と漢字が書かれている。

一方、「Gun & Whip」などでは攻撃的なBASSICKを前面に押し出し、「Mujrim Freestyle」では「ハッスル」時代から評価されてきたMCとしての基礎能力を改めて見せつける。

さらにラップID(Rap ID)、Gaush、Meetoride、Spectra、Little Bhatia、SKらが参加。ベーシック個人の作品でありながら、現在のデシ・ヒップホップを取り巻くコミュニティの広がりまで感じさせる。

『UP&UP』というタイトル通り、ここにあるのはひとつのスタイルを完成させたベーシックではなく、さらに上へ進むために自分の可能性を広げ続けるベーシックだっ!!

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