
W.i.S.H.「Galti (Unplugged Version)」をYouTubeで公開!
インドの4人組ガールズユニット、W.i.S.H.が「Galti」をアンプラグド・スタイルで再構築した「Galti (Unplugged Version)」。派手なビートとダンス・パフォーマンスを大きな武器としてきた彼女たちにとって、こうしたアコースティックなアレンジは単なる別バージョン以上の意味を持っている。
オリジナルの「Galti」は、W.i.S.H.が2024年に「Lazeez」に続いて発表した初期の代表曲。タイトルの「Galti」はヒンディー語で「間違い」「過ち」を意味し、周囲のルールや期待に縛られるのではなく、失敗も含めて自分自身を受け入れようという、遊び心のある反抗精神が込められていた。メンバー自身も当時、この曲について「自分たちの欠点や間違いを祝福する」楽曲であると説明している。
オリジナル版はマイキー・マクレアリー(Mikey McCleary)とYüvaがプロデュースを手掛け、リヤ・デュガル(Riya Duggal)も作曲・作詞に参加。さらにラッパーのMxRZIをフィーチャーした、ベースとビートの存在感が強いダンス・ポップだった。
しかし「Unplugged Version」で注目したいのは、その派手な装飾を取り払ったことで、W.i.S.H.というグループの別の魅力が前面に出てくることだ。だからこそアンプラグド化すると、普段はビートや振付の後ろに隠れがちな「4人の声」が一気に近づいてくる。
「Galti」はもともと非常にキャッチーなメロディを持った曲だが、ダンス・ポップとして聴いていると、そのフックの強さやリズムの楽しさに耳を奪われやすい。ところが音数を抑えることで、メロディそのものの良さと、それぞれ異なる声質を持ったメンバーが一つのグループとして歌う面白さが浮かび上がる。
これはW.i.S.H.にとって重要ポイント。現在の世界的なガールズグループ文化では、強烈なビジュアル、ダンス、コンセプト、SNS映えする短いフックなどが大きな武器になる。一方、それらが強ければ強いほど「実際にどんな声を持ったメンバーなのか」が見えにくくなる場合もある。
W.i.S.H.も「Lazeez」「Galti」「Therapy」「Headrush」などを通じて、インド発の現代的なガールズグループ像を作り上げてきた。Rolling Stone Indiaも「Therapy」を紹介した際、彼女たちのヒンディー語と英語を組み合わせたポップ・スタイルや、ダンスフロアを意識したサウンドに注目している。
それに対して「Galti (Unplugged Version)」は、その方向性を否定するのではなく、ほかのアンプラグド・バージョンと同様に、「私たちは踊れるだけではない」と補足する作品として聴くことができる。


