
イプシター(Ipsitaa)によるLPUのライブコンサート映像を公開
「Solo Laila」や「Monster」などで知られ、「インド音楽ディスクガイド」のインタビューにも参加してくれたイプシター(Ipsitaa)による、ライブ・パフォーマンス「Yaara Ve | Live from ‘Dear Hope’」がシングルカットされ、あわせて自身のYouTubeでも映像が公開された。
「Dear Hope」とは、2026年にパンジャブ州のラブリー・プロフェッショナル・ユニバーシティ(LPU)で開催されたイプシターのライブコンサート。大学のキャンパスを舞台に大勢の学生が集まり、観客が楽曲を一緒に歌い、踊るなど、大きな盛り上がりを見せた公演となった。「Yaara Ve」は、そんな「Dear Hope」で披露されたパフォーマンスを切り取ったものだ。観客席にはバードシャーの姿も。
イプシターといえば、ダンス・ポップを軸とした華やかな楽曲のイメージも強いが、「Yaara Ve」ではライブでの歌声そのものが前面に出ている。派手なビートで押していくのではなく、ヴォーカルを中心に据えたアレンジによってメロディをじっくりと聴かせ、曲が進むにつれて感情の熱量を高めていく。スタジオで細部まで作り込まれたポップソングとは異なり、声の揺れや息遣い、観客を前にして歌うことで生まれる緊張感までが楽曲の一部となっている。
映像では、ステージ上のイプシターだけでなく、彼女の歌を見守る観客の姿も印象的に映し出される。そして客席には、デシ・ヒップホップシーンを代表するバードシャー(Badshah)の姿も確認できる。大勢の学生たちとともに彼がパフォーマンスを見守っている光景も、このライブ映像における印象的な場面のひとつだ。
「Live from ‘Dear Hope’」の魅力は、単に既存曲をライブ形式で披露したというだけではない。ステージと客席の距離感や観客の反応まで映像に取り込み、会場全体の空気をひとつの作品として残している。華やかなポップスターとしてのイプシターとはまた違った、ひとりのシンガーとして観客と直接向き合う姿が浮かび上がる。
生の歌声と会場の熱気、それを見守る観客たち。「Yaara Ve | Live from ‘Dear Hope’」は、スタジオ作品だけでは見えにくいイプシターのヴォーカリストとしての力量と、ライブ・パフォーマーとしての存在感を改めて示した作品だ。


