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日本メディア独占取材!クランティナーリの選ぶ”私の好きなインド音楽”

NEXT InDoor」用では、あまり聞けない、インドのアーティストたちによる”好きなインド音楽”を紹介企画。

11月8日に開催される文学フリマ東京43で発売予定の「I.M.D.(インド音楽&ドラマ)マガジン03」

実は今号で、ワイルド・ワイルド・ウィメン(Wild Wild Women)のメンバーでもあり、ソロ活動も行うクランティナーリ(Krantinaari)の日本独占インタビューを掲載決定!!

今回は、そんなクランティナーリによる、私の好きな”インド(一部インド亜大陸以外もあり)音楽”

クランティナーリ)

これは本当に難しい質問ですね。6曲だけでは到底足りません(笑)。それでも、私に影響を与えた曲、あるいはずっと心に残り続けている曲を選ぶとしたら、ヒップホップ、詩、そしてインド音楽を織り交ぜた、この6曲になると思います。

1)Lowkey「Long Live Palestine」

Lowkeyから学んだのは、政治的な音楽は「政治的であること」に対して、決して申し訳なさを感じる必要はないということです。不正義について語りながらも、力強く、リリカルで、多くの人に届く音楽を作ることはできる。彼の音楽は、それを私に教えてくれました。

2)M.I.A.「Paper Planes」

彼女が世界の政治や移民、アイデンティティ、ポップカルチャーといったテーマをひとつの曲の中に持ち込み、それを誰も無視できないほど強烈なポップミュージックへと変えてしまうところが大好きです。

3)Nina Simone「Mississippi Goddam」

音楽そのものが政治的な行為になり得ることを、改めて思い出させてくれる曲のひとつです。怒りを隠すことなく、そのまま音楽として表現しているところに強く惹かれます。

4)Arivu & The Ambassa Band「Enjoy Enjaami」

この曲が象徴しているものが大好きです。タミル語、フォークの伝統、現代的なプロダクション、そして文化的な記憶をもう一度自分たちの手に取り戻していくこと。それらがひとつの楽曲の中で結びついています。

5)DIVINE「Mere Gully Mein」

インドのストリート・ラップを広く知らしめるうえで、とても重要な曲だったと思います。自分たちの言葉を使い、自分たちの土地の物語を歌うことが、メインストリームのヒップホップ・カルチャーの一部になり得ることを証明した曲でもあります。

6)Faiz Ahmed Faiz「Hum Dekhenge」

厳密に言えばヒップホップの楽曲ではなく「詩」ですが、Faizは私自身の文章やリリックに対する考え方に、とても大きな影響を与えています。詩は一部の人だけのものではなく、人々のものになり、抗議の場や社会運動の中で生き続けることができる――その考え方は、私にとって非常に重要です。

クランティナーリ)

もちろん、この6曲だけですべてを語ることはできません。ほかにもAkala、Kendrick Lamar、Lauryn Hill、Tupac、Gil Scott-Heron、Arivu、そして数え切れないほど多くのフォーク・シンガーたちが、それぞれ異なるかたちで私の考え方に影響を与えてきました。

【クランティナーリ / Krantinaari】

本名アシュウィニ・リンガラージ・ヒレマート(Ashwini Lingaraj Hiremath)。ムンバイを拠点に活動するラッパー、グラフィックデザイナー、マルチディシプリナリー・アーティスト。「Krantinaari」とは「革命的な女性」を意味し、ヒンディー語、英語、母語であるカンナダ語を行き来するラップを武器に、女性のエンパワーメントやジェンダー不平等、環境問題、社会的に周縁化された人々の声などを発信している。もともとグラフィックデザインを学び、デザイナー/イラストレーターとしても活動してきた彼女が、本格的にヒップホップ・アーティストとして登場したのは2020年。デビュー・シングル「Krantinaari」では、家父長制やミソジニー、女性が日常的に直面する問題をテーマとし、女性たちの「正義、平等、連帯」を訴えた。プロデュースにはSwadesiのRaaKshaSことAbhishek Shindolkarが参加している。彼女にとってヒップホップは、単なる自己表現ではなく、社会を記録するための手段でもある。「Anushasan」ではインド各地を一人で旅した経験から見えてきた社会問題や日常に潜む無関心を題材とし、「Discovery to Destruction」では農民の自殺、教育制度、SNS、若者、頭脳流出といった問題にまで視野を広げている。フェミニズムだけに限定されず、サステナビリティや社会構造そのものを問い続けている点が、彼女の大きな特徴だ。また、インド初のオール・フィメール・ヒップホップ・コレクティヴのひとつとして知られるWild Wild Womenの共同創設者でもあり、女性ラッパーだけでなく、Bガールやグラフィティ・アーティストなどを巻き込みながら、男性中心だったインドのヒップホップ・シーンに女性のためのコミュニティを築いてきた。Pratikaとの女性ヒップホップ・デュオWon Tribeとしても活動している。活動はインド国内にとどまらない。デンマークのロスキルド・フェスティバルへの出演や、アメリカの国際音楽交流プログラムOneBeatのフェローへの選出などを通じて国外にも活動の場を広げている。近年はインド各地の女性たちの物語や、ダリット、リンガーヤット、アディヴァシなどのコミュニティについてもリサーチし、それらを音楽へと結びつける活動を進めている。クランティナーリにとって、ヒップホップとは社会への怒りをぶつけるだけの音楽ではない。調査、旅、デザイン、社会活動をラップへと接続し、これまで十分に語られてこなかった女性たちの経験を「記録」するための表現でもある。インドの女性ヒップホップが急速に存在感を増すなか、その社会的・政治的側面を体現する重要なアーティストのひとりである。

I.M.D.(インド・ミュージック&ドラマ)マガジン03

〇ピーター・キャット・レコーディング・カンパニー来日記念
~インドロック大特集~

〇『ダンス・トゥ・ザ・トップ』使用楽曲大解説

〇日本独占インタビュー 
クランティナーリ

ゼファートーン/イプシター(「インド音楽ディスクガイド」未掲載質問)/ルアー・ケーイ/シャーシュワト・サチデーヴ/アジャイ・ジャヤンティ/コモレビなど

〇2026年ディスクガイド50選

〇W.i.S.H.活動報告2026.05-11

〇ドラマレビュー
マニにまつわるウワサ話/ベロニーにまつわるウワサ話/ラーク/エグザム/ルッケ/シャック/レボリューショナリーズ ~名もなき革命者たち~/グローリー/マトカ・キング/バンドワーレ ~ミュージック・ピープル~など

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