日本公開記念!『花嫁はどこへ?』音楽特集
映画プロデューサーとして知られているが、監督業としては2011『ムンバイ・ダイアリーズ』以来の12年ぶりとなる、キラン・ラオによる新作『Laapataa Ladies』
ちなみにキランは、アーミル・カーンの元妻としても知られているが、今作にはアーミルもプロデューサーのひとりとして参加しており、映画制作のパートナーとしての関係性は続いている。
そしてこの度、『花嫁はどこへ?』というタイトルで松竹から10月4日に日本公開が決定した!!
主演は「ヒーラマンディ: ダイヤの微笑み」にも出演しているプラティバー・ランターだが、映画としてはデビュー作となった。
1)Doudywa
Netflix映画『ジャックフルーツは行方不明』やドラマ「モダン・ラブ:ムンバイ」、「トリブバン・ミシュラはCAトッパー」などの音楽も手掛けたラーム・サンパトが今作全体の音楽監督を務めている。
シンガーはクヴィンダル・シン。北だけではなく、テルグやマラヤーラムといった南インドだけではなく、ウルドゥー語映画にも参加するベテラン。
『スラムドッグ$ミリオネア』のテーマソング「Jai Ho」でA.R.ラフマーンやマハーラクシュミー・アイヤルとセッションしていたアーティストとし言えばわかりやすいかもしれないが、近年もアルジュン・カプール、タブー主演作『Kuttey』やプラバース主演作『Adipurush』などの話題作に参加している。
作詞は今作の脚本家であるディヴィヤニディ・シャルマが務めていることからも、作品の核となるリード曲であることがわかる。
2)Sajni
エド・シーラン、テイラー・スウィフトに次いで、Spotifyのフォロワー数が世界3位の「ラブソングの帝王」アリジット・シンが歌う、主人公の優しい性格が表れているようなローテンポな楽曲。
作詞はJusstRishadhの「Behaya Ishq」、スワガー・シャルマの「Tere Piche Chal Pade hum」などのインディーズソングを手掛けたプラシャント・パンディ。
プラシャントにとって初めてとなるメジャー作楽曲の作詞となる。
実は同名の映画脚本家とシンガーがいるため、WikiやSpotifyではリンクがめちゃくちゃになっていて、別人のものが表示されている。
3)Dheeme Dheeme
古典もポップも得意とするシュレヤ・ゴシャル。東西南北インドをまたにかけるプレイバックシンガーであり、非映画音楽アーティストとしても活躍。
『プシュパ2』の「Sooseki」(テルグ語版のタイトル)では、ヒンディー、タミル、カンナダ、マラヤーラム、ベンガルバージョンの全てをシュレヤが歌っている。
歌詞を手掛けたのは、こちらも映画音楽界のベテランであり、古典曲を得意とするスワナンド・キルキレ。
近年もシャー・ルク・カーン主演作『Dunki』、タイガー・シュロフ主演作『Ganapath』といった話題作の楽曲を多く手掛けている。
日本未公開でミーシャ・バートンも出演していたマーティン・シーン主演の英・印合作『Bhopal: A Prayer for Rain』(2014)では音楽監督も務めている。
そしてプレイバックシンガーとしても活躍している。
4)Beda Paar
シンガーはソーナー・モハーパトラ。インド映画音楽界を代表する女性シンガーのひとり。
ストリングスやデヴィッド・ボウイとのコラボでも国際的に知られている。
ちなみにソーナーは音楽監督のラーム・サンパトの実妻である。
夫婦共同で非映画音楽曲となる「Senti AKhiyaan」を3月、「Barsai Badaria」を5月リリースなど、アーティスト活動も積極的に行っている。
ソーナーといえば、Zee5で配信されているドキュメンタリー映画『Shut Up Sona』でも大きく語られている通り、インドにおいて保守的な概念に縛られている女性たちの地位向上のために活動してきたという点から、現在に活躍する女性シンガーたちの基盤を作ったシンガーのひとりともいえるだろう。
それもあって、今作のテーマに通じるものがあるように感じられる。
またプラシャント・パンディはこちらの作詞も手掛けている。
作品情報
プロデューサー:アーミル・カーン、ジョーティー・デーシュパーンデー
監督・プロデューサー:キラン・ラオ
出演:ニターンシー・ゴーエル、プラティバー・ランター
2024年|インド|ヒンディー語|124分|スコープ|カラー|5.1ch|原題Laapataa Ladies|日本語字幕:福永詩乃
応援:インド大使館
配給:松竹
© Aamir Khan Films LLP 2024
公式サイト:https://movies.shochiku.co.jp/lostladies/
10月4日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋他全国公開