Amazonプライムドラマ「コール・ミー・ベイ 〜お金じゃ買えない私の幸せ〜」音楽特集#1(全3回)
1)VEKH SOHNEYAA
ランビール・カプール主演作『Tu Jhoothi Main Makkaar』(2023)の「Pyaar Hota Kayi Baar Hai」、非映画音楽としてはリサ・ミシュラの「Love Song」、スラシュティ・タワデの「Ishq Mazaak」などに参加するチャランが男性パート。
イギリスでは”ボンベイ”という名前でも知られている、インドの古典音楽とパンジャブ、フォークの影響を受けており、英語、パンジャブ語、ヒンディー語を使い分け、ラップにも挑戦するインド系イギリス人アーティストのボンベイ・ザ・アーティストが女性パートを担当した楽曲。
作詞・作曲もチャランとボンベイによって共同で制作されたものとなっている。
ちなみにサントラに収録されていないが、8話で使用されている「Peer 2.0」もボンベイによる楽曲だ。
2)CHURAAIYAAN
『Jogira Sara Ra Ra』(2023)の「Prabhu Ji」や『Thappad』(2020)の「Hayo Rabba」など、数々のボリウッド映画、ドラマ、CMなどでプレイバックシンガーを務めてきたスヴァーナ・ティワーリーがメインヴォーカルの楽曲。
スヴァーナは、古典音楽シンガーとして知られているが、カルナティック、トゥムリ、ガザル、スーフィーといったインドの古典音楽を巧みに使い分けるテクニックの持主。
『Goodbye』(2022)の「Happy Birthday」、『Freddy』(2022)の「Tum Jo Milo」などに参加していたシンガーのアビジート・シュリヴァスタワが作曲を務めた。
3)WAREY
アビジート・シュリヴァスタワがこちらでは、作曲とメインヴォーカルを務めている。
惹かれ合っているのに、邪魔をして一歩踏み出せない様子を歌った曲だ。作中で何度か印象的に使用されている。
作詞は、最近でいうとドヴァーニー・バヌシャーリーの「Thank You God」を手掛けていたシュローク・ラール。
4)BAATEIN
作品全体の音楽を手掛けているJOH & RUUHがメインボーカル、デルラーズ・ブンシャーがコーラスを担当している。
デルラーズは、Netflix映画『ダマカ:テロ独占生中継』(2021)の「Khoya Paaya」やDisney+Hotstarドラマ「Aarya」(2020)の「The Bhagavad Gita Song」などにも参加しているが、まだ映画・ドラマ音楽に参加し経験はそれほどない。
JOH & RUUHとは、5月にもコラボした「Tu Hi Bata De」をリリースしており、「BAATEIN」の場合はデルラーズがコーラスとなっているため、デルラーズの歌声をもっと聴きたい場合は、こちらがおすすめだ。
5)KHWAISH POORI
『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015)の「Zindagi Kuch Yoh Bata(Reprise)」や『ストリートダンサー』(2020)の「Bezubaan Kab Se」など、ボリウッド映画音楽のベテランプレイバックシンガー、ジュビン・ナウティヤルと、音楽監督、作詞作曲、そしてシンガーとしても活躍するローチャク・コーリがヴォーカルを務めた楽曲。
作曲はローチャクが手掛けており、作詞はグルプリート・サイニ。
グルプリートは、ローチャクが音楽監督を務めた『Ishq Vishk Rebound』(2024)でも作詞を担当していた。
6話でアナミカが誰かの確信をもったベイが映画スタジオを訪れる際などに使用されていた。
0-1)Ranjha
「コール・ミー・ベイ 〜お金じゃ買えない私の幸せ〜」には、サウンドトラックには収録されていない楽曲がいくつか存在している。
例えば6話と8話に使用されているゾーイ・シッダース「You Got Me Girl」やラッパーのシャイアによる「Winnin It」などがそうだが、1話の結婚式のシーンで使用されているのが、シッダールト・マルホートラ主演のAmazonプライム映画『Shershaah』(2021)の「Ranjha」である。
『あの時にもう一度』(2016)の「Nachde Ne Saare」や『親友の結婚式』(2018)の「Laaj Sharam」のジャスリーン・ロイヤル、P・プラークなどが参加した楽曲だ。
実は今回だけではなく、「ジー・カルダ ~絡み合う7人の友情~」のなかで「フォー・モア・ショット・プリーズ!」や「Bandish Bandits」の楽曲が使用されていたように、Amazonプライムドラマには、過去のAmazonプライム映画・ドラマの曲がたびたび使用されていることがある。