
日本独占インタビュー!新進気鋭のアーティスト”Noush!”Part1
インドで新進気鋭のアーティストたちの声を届けるのも「NEXT InDoor」の使命!
ストリーミングが一般的になり、年々競争率が激しくなっていく、インドのインディー・シーン。そんな星の数ほどのアーティストがいるインドで、「NEXT InDoor」独自の視点から、今後、大飛躍するであろうアーティストを続々と紹介していくなかで、今回は、USやUKのトップチャートに入っていても全く違和感がない、キャッチーな「Snakes and Ladders」をリリースしたばかりの
ナウシュ(Noush!)の日本独占インタビューが実現!!
前後編に分けて公開していこう。
インドではインディーシンガーが知名度を上げるためにオーディション番組へ出演することが多いですが、出演する予定はありますか?
Noush!)
オーディション番組はアーティストにとって素晴らしい舞台ですし、多くのインディペンデント・ミュージシャンがその道を選ぶ理由もよく理解しています。
ただ、私は主に英語で楽曲を制作しています。今後はヒンディー語の楽曲も発表したいと考えていますが、これまでリリースしてきた作品はすべて英語です。
現在のインドには英語の歌手を対象としたオーディション番組がほとんどないため、ヒンディー語でも歌いますが、今のところ出演する予定はありません。
プロデューサーのラモン・イブラヒムさんやGlossとは、どのように出会ったのでしょうか?
Noush!)
すべては偶然の出会いが連鎖した結果でした。
2枚目のシングル「Anomalies」をスタジオでレコーディングしていたとき、レコーディング・エンジニアのアリアと知り合いました。
約1年後、ラモンが新しいバンド「Gloss」のフロントマンを探していて、彼女に「誰かいいシンガーを知らない?」と尋ねたそうです。彼女は私のことを思い出して紹介してくれました。
その後ラモンから連絡があり、Glossというプロジェクトの構想を聞いた瞬間、「これだ」と感じました。それからは本当に自然な流れで物事が進んでいきました。
「Snakes and Ladders」の制作では苦労したことはありましたか?
Noush!)
もちろんです!
「Snakes and Ladders」を制作する過程そのものが、まさに「Snakes and Ladders(インドのボードゲーム)」をプレイしているような感覚でした。ある日は一気に前進できても、別の日には大きく後退してしまう。そんな浮き沈みを何度も経験して、ようやく作品として完成させることができました。
皮肉なことに、音源制作で一番苦労したのは作曲ではなく、「完璧を求めすぎること」でした。
曲自体はほとんど1日で書き上げ、プロデュースも終えていたのですが、その後は何度も手を加えて修正を繰り返し、ついには自分でも客観的に判断できなくなってしまいました。
ラモンと出会ってからようやく、「この曲を完成させるのを手伝ってほしい」とお願いすることができました。長い間聴き続けていたせいで、自分ではもう冷静な判断ができなくなっていたからです。
ミュージックビデオの制作にも別の苦労がありました。
インディペンデント・アーティストなので予算には限りがあります。でも最初から映像のイメージだけは明確に持っていました。そのビジョンを理解し、実現してくれるチームを見つけることが最大の課題でした。
幸いにも、最後には素晴らしい仲間たちと出会い、理想の作品を完成させることができました。
音楽活動を始めたきっかけや、子どもの頃の音楽体験について教えてください。
Noush!)
本格的な音楽活動を始めたのは大学時代です。
大学では素晴らしいミュージシャンたちと数多くのライブを行い、その多くは今でも一緒に演奏しています。大学での経験が、音楽を職業にしようという自信を与えてくれました。
子どもの頃から家にはいつも音楽が流れていました。ボリウッド音楽に囲まれて育ち、家族も音楽やダンスで自分を表現することをいつも応援してくれました。
音楽家になりたいという気持ちは昔からありましたが、本気で目指そうと決意したのは15歳頃です。それまでは別の職業も考えていましたが、両親が「音楽の道を進みなさい」と背中を押してくれました。
私は歌を完全に独学で学びました。好きなアーティストの歌を何度も聴き、真似をしながら身につけたんです。
最初はボリウッド音楽やインド古典音楽に影響を受け、その後はアデル、フレディ・マーキュリー、ビヨンセ、クリスティーナ・アギレラ、トリー・ケリーなどにも大きな影響を受けました。
学校や大学も私の情熱を育ててくれたので、卒業後に音楽を本業にすることは、とても自然な流れでした。
音楽制作で最も大切にしていることは何ですか?
私にとって一番大切なのは「感情」です。
音楽制作というと技術的な作業だと思われがちですが、私はすべての技術的な判断は、感情が明確になっていることから生まれると考えています。
リスナーに何を感じてほしいのかがはっきりしていれば、アレンジや音色選びなど、あらゆる判断が自然とできるようになります。
感情がメロディを生み、プロダクションを形づくり、最終的には曲全体を完成させるのです。
だからこそ、自分の感情に身を委ね、それを信じることが何より大切だと思っています。

【ナウシュ/Noush!】
Noush!はムンバイを拠点とするシンガーソングライター兼プロデューサーで、彼女の音楽は伝えたい物語と呼び起こしたい感情によって形作られています。ポップ、R&B、ソウル、ジャズ、映画音楽、実験音楽、そして世界各国の音楽から影響を受け、ジャンルよりも感情を重視した楽曲を生み出しています。完全に独学で音楽を学んだヌーシュ!は、インド古典音楽や西洋古典音楽からポップス、R&B、ジャズまで、めったに交わることのない世界を自在に行き来し、自身の声を固定された境界のない楽器として扱っている。インド各地で育った彼女は、幼い頃から幅広い音楽的語彙を身につけており、その流暢さは、容易に分類できないサウンドに反映されている。彼女を最も特徴づけるのは、すべてを自ら作り上げるという点だ。Noush!は作詞、作曲、プロデュース、編曲まで全てを手掛ける。彼女の創造的なビジョンは、ボーカル制作からビジュアルの世界に至るまで、あらゆるレイヤーに貫かれている。これらのプロジェクトを通して、Noush!は音と映像が融合する没入感のある空間を創り出す。彼女は自身の芸術活動を、ギャラリーをキュレーションするようなものだとよく表現する。それぞれの曲は異なる部屋であり、それぞれ独自の色彩で彩られ、独自のムードによって形作られ、独自の真実を語る。その結果、深くパーソナルな作品でありながら、聴く人がそれぞれ独自の意味を見出す余地を残した作品が生まれる。Noush!の作品の本質は、感情や物語を共有する場への誘いであり、リスナーが彼女の創り出す世界に自分自身を重ね合わせることを促すものです。それは、あなた自身が自分だけの世界に作り出すための音楽なのだ。


