• HOME
  • 映画音楽
  • ほぼインド映画?!デヴ・パテル初監督作品『モンキーマン』のなかのインド音楽

ほぼインド映画?!デヴ・パテル初監督作品『モンキーマン』のなかのインド音楽

世界で活躍するインド系俳優というと、まずはじめに思いつくデヴ・パテルの監督デビュー作『モンキーマン』

インドの架空都市を舞台としているものの、そこには貧困、汚職、カースト、女性蔑視、ドラッグなどのインドが抱える社会問題が詰め込まれている。

主人公は母親を殺した相手への復讐心で敵に立ち向かっていくのだが、そこでたびたび取り上げられるのがヒンドゥー神話に登場するハヌマーン。

……なのだが、そのあたりについては、8月発売の「映画秘宝」にレビューを寄稿している。

ユニバーサル配給のアメリカ映画ではあるが、出演俳優はNetflixドラマ「トゥース・フェアリー 〜恋のヒト噛み〜」のシカンダル・ケールや、『PS-1』のソビタ・ドゥリパラ、『Unlock Zindagi』などのインディーズ系映画やドラマの端役として出演する個性派俳優ピトバッシュ、『サーカス』のアシュウィニ・カルセカール、シンガー兼俳優のアディティ・カルクンテ、ほかにもマカランド・デシュパンデ、ヴィピン・シャルマと……ほぼ、インド映画のキャスティングだ。

音楽は、スコアとしては『エイリアン:コヴェナント』や『ヴァチカンのエクソシスト』などのジェド・カーゼルが担当しているが、ところどころにインドのデスメタルバンド、ブラッドウッドの「Dana-Dan」やパンジャブMCの「Mundia To Bach Ke」などのインド音楽もしっかり使用されている。

なかでも印象的だったのは、ヴィディヤ・バラン主演作『ダーティ・ピクチャー』の作中曲でシュレヤ・ゴシャルの歌う「Ooh La La」が使用されていることだ。

かなり意外な部分で使用されている……。

関連記事一覧