ディルジットやプリヤ・ラグーも参加!『カルキ 2898-AD』音楽特集!!
毎度のことながら、パンフレットには音楽情報が全くなくて、やる気がないということで、今回『カルキ 2898-AD』の音楽特集!!
1)Bhairava Anthem
まずはバイラヴァ(プラバース)のキャラソング的な立ち位置の「Bhairava Anthem」
作中でも、バイラヴァの登場シーンで使用されている。
エド・シーランやシーアともセッションし、今や世界的なアーティストとなった、ディルジット・ドサンジがリードヴォーカルを務め、コーラスとしてディーパック・ブルー、そして今作の音楽監督でもあり、タミル語映画音楽の巨匠サントーシュ・ナーラーヤナンが参加している。
サントーシュは、ほとんどのスコアも手掛けているが、シンガーとしても多くの曲に参加している。
世界観を活かしたミュージックビデオでは、ディルジットとプラバースが共演を果たした。
2)Ta Takkara
音楽監督のサントーシュ・ナーラーヤナンの娘でもあるディーが女性パートを務めるダンスナンバー「Ta Takkara」
ディーといえば、最近でいえば、A.R.ラフマーンとセッションした『Kadhalikka Neramillai』の「Yennai Izhukkuthadi」など、タミル語映画には欠かせないアーティスト。
また一方では、非映画音楽アーティストとしても活動。2025年内にデビューアルバムがリリース予定。
ちなみに、『花嫁はどこへ?』(2024)のキラン・ラオ監督もお気に入りのアリヴとのコラボ曲「Enjoy Enjaami」は、Youtubeで再生回数5億回を記録している。
男性パートは、ヒップホップ・タミザの『Natpe Thunai』(2019)や2月14日から公開のマラヤーラム語映画『Bromance』などの楽曲に参加するサンジス・ヘグデー。
サンジスは、古典とポップ、R&Bといった現代音楽のフュージョンを得意とするアーティストであり、プレイバックシンガーだ。
そしてコーラスは、こちらもサントーシュ。
別に珍しくはないのだが、何気に、父と娘のセッションとなっている。
3)Theme of Kalki
今作の楽曲のなかで、おそらく一番多くのシンガーが参加しているのは「Theme of Kalki」
リードシンガーは、カーラ・バイラヴァ。
『バーフバリ 伝説誕生』(2015)の「Khoya Hain」や『RRR』(2021)の「ナートゥ・ナートゥ」でお馴染みのプレイバックシンガーだ。
カーラに加えて、Gowtham Bharadwaj、Ananthu、さらにコーラスとしてSantosh Hariharan, Sreekanth Hariharan, Mayank Kapri, Sudharsan HemaRam, Manikandan Chembai, Shenbagaraj, Jithin Raj, Sarath Santosh, Narayanan Ravishankar, Sarthak Kalyaniといった、古典シンガーや映画音楽関係者を総動員。
そんな錚々たるメンバーの歌声をシンクロさせたものとなっている。
4)Wait of Ashwatthama (Keshava Madhava)
オープニングのアニメーションで使用されている楽曲「Wait of Ashwatthama (Keshava Madhava)」
サントーシュ・ナーラーヤナンが、作詞・作曲、そしてシンガーも務めている。
「Theme of Kalki」同様に、コーラスとして多くのシンガーたちが参加している。
音楽に関しては、これといって補足のない曲ではあるが、作風がネクロストームのコミックみたいなのが気になるところ。
ちなみにラタ・マンゲシュカルの「Keshava Madhava」のカバーではない。
5)Hope Of Shambala
マリアム役演じている女優兼ダンサーのショーバナ(ショーバナ・チャンドラクマール)が出演しているシーンに使用されている楽曲だが、実はこの歌唱シーン、ショーバナ自ら歌っている。
ショーバナといえば、南北インド映画、テレビドラマなどに幅広く出演しており、マラヤーラム語映画『Varane Avashyamund』(2020)や『Thira』(2018)といった作品での演技が高く評価された、演技派女優としても知られている。
しかし、そんなショーバナが、シンガーとして参加したのは、恐らく今回が初めてではないだろうか。
そのため、かなり貴重な一曲と言っても過言ではない!!
6)Bulli Theme
奇抜なファッションとアートセンスをもった、新進気鋭アーティストとして知られるスイス系タミル人のプリヤ・ラグーによる「Bulli Theme」
イギリスなどのヨーロッパでは、知名度の高いアーティストであり、イギリス映画『あなたの、私のクリスマス?』(2022)の楽曲もに参加している。
しかし、インド映画への参加は今回が初めてとなる。
最近流行り?の、国際的に活躍するインド系アーティストをインドエンタメに連れてくる、逆輸入系だ。
最後に、映画とは関係ないけど、プリヤの「Easy」