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『宝石泥棒: ハイスト・ビギンズ』のサントラはシルパ・ラオ祭り!!

4月25日から配信開始されたサイフ・アリー・カーン主演のNetflix映画『宝石泥棒: ハイスト・ビギンズ』

先日配信開始されたクシ・カプール主演の『ナイーブな恋のレッスン』同様に、90年代~2000年代のボリウッドの香りがする作品であり、数多くの批評家から低評価を受けてしまった問題作としても話題となっている。

近年ボリウッドは、南インド映画に押されているといわれているが、実は問題はそこではない。客層を分配し、ジャンルを小分けにしたことで、ファミリー層が劇場から離れてしまった現象に悩んでいるのだ。

そのため、往年のヒット作のリバイバル公開を繰り返しているわけだが、配信でも同じことをしているというか、ある種の実験だといえるだろう。

観客が求めているのは、懐かしさではない。

とくに若いユーザーの多い配信系作品には、現代性を求めているのだ。さらに名作も同様に配信されているわけだから、あえて名作に近づけた作品を作る必要がないことに気づくきっかけとなることを願っている。それであれば、この失敗は意味のあるものだったといえる。

作品のことは置いておいて、音楽に関しては、見事なクオリティ!!

作詞はクマールとアニス・アリー・サーブリ(Anis Ali Sabri)が手掛け、楽曲にはOAFFサーヴェラーラーガヴ・チャイタニヤなど、配信作品でお馴染みの人気アーティストも参加しているが、注目すべき点は、4曲のうち3曲がシルパ・ラオということだ。

つまりシルパ・ラオ祭りなサウンドトラックとなっているのだ。

タイトルトラックからシルパの曲が作品を盛り上げてくれているが、音楽の力をもってしてもハイテンポでスタイリッシュな作品にすることは難しかったようだ。

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