Maatiシーズン1:カラン・カンチャン x ニキタ・ガンディ「Mon Aamar」

インドの伝統音楽に、様々なジャンルをフュージョンさせることで化学変化を試みる実験的企画「Maati」のシーズン1。

これまでにもヴィシャール・ダッドラニやマイキー・マクレアリーといった、インド映画音楽、非映画音楽アーティストが古典アーティストとコラボすることで、新たなサウンドを探求しており、毎回予想を超えてくる、この企画ならではの斬新な組み合わせは醍醐味。

今回リリースされたのは、先日Amazonプライムドラマ「Bandish Bandits」シーズン2のファーストソング「Ghar Aa Maahi」をリリースしたばかりのニキタ・ガンディと、最近カヤンのミニアルバムをプロデュースしたり、Netflix映画『そして、見失ったもの』(2023)の音楽を手掛けるなど、音楽プロデューサーとしても有名なのカラン・カンチャンによる「Mon Aamar

恋愛に対しての激しい感情をベンガル語で歌ったものとなっており、ハスキーボイスのニキタの歌声とカランのサウンド構築による新たなインド音楽の探求を試みたものとなっている。

またニキタはラップも披露している。ニキタといえば、インドにおけるヒップホップ文化が確立する前から、積極的にヒップホップ要素を映画音楽に取り入れてきた立役者でもあることから、もっとヒップホップの側面から注目されてもいいアーティストのひとりだ。

今年に入って、こういった音楽セッション企画が次々と立ち上がってきており、インド音楽が本格的にグローバル化を目指している証拠でもある。今後さらに激化していくことは間違いないだろう。

関連記事一覧