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劇場版『ミルザープル 〜抗争の街〜』からハリヤーンウィー語PRソング「Do Numbari」

Amazonプライムで配信中の「ミルザープル 〜抗争の街〜」の劇場映画版『Mirzapur: The Movie』のプロモーション・ソングとして「Do Numbari」がリリースされた!!

「ミルザープル 〜抗争の街〜」は暴力と権力闘争を描いた作品として熱狂的な支持を集めており、「Do Numbari」はその危険で退廃的な世界観を現代的なドリル・サウンドによって表現した楽曲である。重厚なビートと緊張感あふれるフロウは、従来の映画主題歌の枠を超え、ストリート・ラップそのものを映画へ持ち込んだかのような完成度を誇る。

そんな「Do Numbari」に抜擢されたのは、ハリヤーナー州出身のラッパー、シンガー、ソングライターであるダンダ・ニョリーワラー(Dhanda Nyoliwala)。

2020年代のインド・ヒップホップを代表するアーティストの一人である。ハリヤーンウィー語を全面に押し出したドリルやトラップを武器に、地域音楽の枠を超えて全国的な人気を獲得し、デシ・ヒップホップの新たな世代を象徴する存在となった。現在はオーストラリアを拠点に活動しているが、故郷ハリヤーナーの言葉や文化、ストリートの価値観を作品の核に据え続けている。

彼の音楽は、アメリカやイギリスで発展したドリル・ミュージックを基盤としながらも、ハリヤーンウィー独特のアクセントや語感を巧みに取り入れている点が特徴である。重低音の808ベースやダークなビートの上で、攻撃的なラップとメロディアスなフックを自在に行き来するスタイルは、従来のボリウッド・ラップとは異なるリアリティを持ち、多くの若者から支持を集めた。「Up To U」「Russian Bandana」などのヒットによって、ハリヤーナー発のヒップホップが全国区へ躍進する大きな原動力となり、ストリーミング時代を代表するスターへと成長している。

この楽曲が象徴しているのは、インド映画音楽の変化でもある。かつてボリウッド映画ではパンジャブ・ポップや映画音楽出身のシンガーが主流だったが、2020年代には地域ヒップホップ・シーンから人気を獲得したラッパーが、大規模な映画プロジェクトへ起用されるケースが急増している。ハリヤーナー、パンジャブ、デリーなど北インド各地で育まれたストリート・カルチャーは、映画産業との結び付きを強めながら新たなポピュラー音楽を形成しつつある。

ダンダは、その流れを体現するアーティストである。地域言語によるラップを武器にインターネットから人気を獲得し、その勢いのまま映画音楽へ進出するというキャリアは、配信時代ならではの成功例と言えるだろう。

「Do Numbari」は単なる映画のタイアップ曲ではなく、ハリヤーンウィー・ヒップホップがインドのメインストリーム・カルチャーへ本格的に進出したことを象徴する一曲でもあるのだ。

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