
イプシターの新曲「Monster」ポップなMVが完成
幼少期に日本の幼稚園に通っていたこともあるイプシター(Ipsitaa)が6月にリリースしたシングル「Monster」のミュージックビデオが完成した。
「Monster」は、現在のI-POPシーンを象徴する一曲と言える。ボリウッド映画の枠組みに依存せず、SNS時代のポップスターとしての個性を打ち出してきた彼女らしく、本作でもグローバルなダンス・ポップを基盤にしながら、現代の恋愛観を軽やかに描き出している。
自分でも危険だと理解しながら恋に飛び込み、理性より感情を優先してしまう自分自身の”モンスター”をテーマとしている。
イプシター自身が「疑わしい恋愛の選択を、それでも自信満々にしてしまう女性」をテーマに作詞したと語るように、本作は恋愛に振り回される悲劇ではなく、その矛盾さえ楽しんでしまう現代女性のセルフイメージをユーモラスに表現した作品となっている。
サウンドは近年のI-POPを象徴するエレクトロ・ポップ路線。重低音の効いたビート、シンセサイザーを中心としたプロダクション、耳に残るフックを軸に構成されており、TikTokやInstagram Reelsなど短尺動画との親和性も高い。従来のボリウッド・ダンスナンバーのような大編成オーケストラや民族楽器を前面に押し出すのではなく、欧米のダンス・ポップやK-POPにも通じる洗練されたサウンドデザインが採用されている。そのため、インド音楽という枠を越え、世界中のポップス・リスナーにも自然と届く普遍性を獲得している。
ミュージックビデオも楽曲の世界観を巧みに拡張している。タイトルから連想される怪物的なイメージをホラーへと向かわせるのではなく、恋に夢中になった自分自身を象徴するメタファーとして視覚化。スタイリッシュな映像美、ファッション性の高い衣装、キレのあるダンスを組み合わせることで、SNSで繰り返し視聴されることを意識した現代的なポップビデオへと仕上げている。
イプシターは「First Kiss」や「Laapata」などでも、自立した都会的な女性像をポップ・ミュージックとして提示してきた。「Monster」はその延長線上にありながら、より遊び心とセルフパロディを取り入れた作品でもある。恋愛の失敗を嘆くのではなく、「分かっているけれど止められない」という感情を堂々と肯定する姿勢は、従来の恋愛ソングとは異なる価値観を提示している。
現在のI-POPは、映画音楽とは別の文脈で発展を続け、世界のポップ・ミュージックとの距離を急速に縮めている。「Monster」は、その潮流を体現する代表例の一つだ。ボリウッド的な様式美に頼ることなく、グローバル・ポップのフォーマットを自在に取り込みながらも、インドの若い世代が抱える恋愛観や自己表現を自然に織り込んでいる。イプシターは単なるシンガーではなく、新世代I-POPのアイコンとして、その存在感をさらに強めていることを本作は証明している。
イプシターの日本独占インタビューの全貌は近日中に解禁予定!!


