アーティスト紹介:デーヴィ・シュリー・プラサード(DSP)

ラーム・チャラン主演のテルグ語映画『ランガスタラム』の音楽を担当したことでも知られているデーヴィ・シュリー・プラサードことDSP。

デーヴィは作詞・作曲家以外にも振付師としても活動している。「ロックスター」という呼び名もあって、マイケル・ジャクソンをリスペクトするアーティストのひとりでもある。

ロックからラブソング、テクノポップまで近代的な音楽も得意ではあるが、一方で今作や、同じスクマール監督が手掛けた『Pushpa: The Rise – Part 1』(2021)の曲のような地域性のよく出たドメスティックな曲ももちろん得意であり、幅広いジャンルを操る天才。

その活躍は南だけに留まらず、ヒンディー語映画『サーカス』の「Sun Zara」なども手掛けているほか、インドから飛び出しアメリカでライブも行うなど、世界からも注目され始めている。

『ランガスタラム』の曲の中では、デーヴィのベスト盤にも収録されているラーマラクシュミ(サマンタ)のチッティ(ラーム・チャラン)に対する気持ちを描いた「Rangamma Mangamma」はコミカルな曲として印象深い。

ヴィジャイ、ラシュミタ・マンダナ主演映画『Varisu』(2023)の「Rajithame」が南インドを中心にダンスナンバーとして人気を博した、ヒンドゥスターニー(北インド古典音楽)のアーティスト、M.M.マーナシーが歌うことで、より一層印象深い曲になった。

関連記事一覧