アーティスト紹介:リアラン
東インドのコルカタとバングラデシュの共通言語として存在する言語がベンガル語。そのためベンガル語圏内ではコルカタとバングラデシュを跨いで活躍しているアーティストも多く、どちらの国のアーティストなのかというあやふやな部分も多かったりする。
KDivaをはじめとするベンガル語のフィメールラッパーで結成された「イーストサイド・クィーンズ」のメンバーでもあるリアランだが、実はインド舞踊のカタックダンサーという一面も。
ヒップホップを中心とする音楽レーベル、ジンガタ・ミュージックからのデビュー曲「Dhong」は、2019年頃からインディーズ業界でポップスとヒップホップの間で揺らいでいたリアランにとってのラッパーとして生きることへの決意でもあり、本格デビュー曲となっている。
ヒンディー語やタミル語もフィメールラッパーは多いが、音楽業界のトレンドもあってか、R&Bやポップス、もしくは「Royal Stag Boombox」のようなボリウッド・サウンドとのフュージョンが多い印象もあるのだが、ベンガル語圏のラッパーたちは”がっつりラップ”というイメージが強く、コアなインディア・ラップを求めるとベンガル語圏に行き着くという流れが出来上がっているのもおもしろい。